外科

外科

当院はヨーロッパ外科認定医資格を取得し、外科手術に特に力を入れております。

  • 外科手術で完治する疾患ををもつ動物たちを一人でも多く助けたいという思いで日々取り組んでおります。
  • 高齢の外科手術は危険だという飼い主様の想いを少しでも緩和できるようインフォームドコンセントを徹底しております。
  • 当院では、必要であれば高齢の子でも安全に麻酔をかけて手術を行っております。
  • 常に新しい手術法を取り入れ、最新の医療を提供するよう心掛けております。
  • 飼い主様の経済的な不安を極力抑えて、高度な外科手術を行うよう心掛けております。
  • 外科手術に際しての痛みを緩和するために、先制鎮痛、マルチモーダル鎮痛を実施しております。強い痛みを伴う手術にはフェンタニルやモルヒネも使用しています。
  • 当院で対応が難しい場合は、最適な設備・経験を持つ二次診療施設や大学病院をご紹介します。
  • 外科手術を希望されない飼い主様には手術以外の選択肢も一緒に検討していきます。

先制鎮痛、マルチモーダル鎮痛ってなぁに?

先制鎮痛

手術前に鎮痛剤を投与し、麻酔から覚めたあとでも痛みを感じさせない方法です。 実際に手術の前後で適切なペインコントロールを行った動物は、手術後の回復がとても早いのです。 具体的には、手術翌日から活発に動くようになり、食餌も自ら、早い段階でとれるようになります。

マルチモーダル鎮痛

痛みは、痛みを感じるところ(侵害受容器)、痛みが伝達するところ(末梢神経、脊髄)、痛みを認識するところ(脳)を通じて成り立っています。 痛みをコントロールするためには、これらの作用部位1ヶ所だけを抑えるのではなく、各部位をしっかり抑えることが重要で、そのためには各部位に作用する鎮痛剤を組み合わせて使用します。 それにより、痛みをコントロールしやすくなるだけでなく、各薬剤の使用量を抑えられるので、一つの薬剤を使用するより鎮痛剤の副作用も少なくできます。

先制鎮痛、マルチモーダル鎮痛ってなぁに?

手術の流れ

カウンセリング・インフォームドコンセント

手術のメリットやデメリットに併せて手術以外の治療選択肢も説明し、治療方針に対する飼い主様のご理解していただき、納得していただき予約していただきます。 当日の11時までに来院していただき、お預かりいたします。当日の付添は必要ありませんが、手術が無事終了し、麻酔から覚めた時点でご連絡させてもらいます。(希望の方)

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術前検査

安全に手術を行うためにも、麻酔によるリスクを可能な限り低めるために十分な術前検査が大切だと考えます。 術前検査は、①血液検査、②生化学検査、③レントゲン検査、④超音波検査を必要に応じて実施していきます。

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手術の準備

お預かり後、手術に向けて、動物の毛刈り、点滴のための血管確保、鎮静薬等の準備などを行います。 動物の状態によっては、手術の数日前から持続点滴を行う場合もあります。

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手術

動物の手術は基本的に、全身麻酔下で行います。麻酔は動物の年齢、状態、手術の種類に応じて、適切な麻酔薬を選択します。 鎮静、意識の消失、筋弛緩、鎮痛、これら4項目をバランスよくカバーするため異なる作用の薬物を複数同時に用いるバランス麻酔を意識し、 疼痛管理を行う場合も、異なる作用機序の薬物を組み合わせることで、単独の鎮痛薬よりも強力な鎮痛作用で副作用の少ないマルチモーダル鎮痛を実施し痛みの緩和した手術を目指します。 全身麻酔をかける以上、100%安全だと言い切ることは出来ませんが、麻酔によるリスクを最小限にするため、手術中も動物の状態を随時モニターしています。 手術では内容に応じて、様々な器具、機器を用います。電気メスや血管シーリングを用いることにより、出血のコントロールや手術時間の短縮が可能になり、手術リスクの軽減につながります。

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術後管理

術後の入院期間は様々です。手術計画の説明時に大体の目安をお伝えしますが、術後経過によって入院期間が前後することもありますので、その都度、状況をお伝え致します。